かつて存在した4ドアのforfourは、三菱 コルトとメカニズムの多くを共有するフロントにエンジンを置き前輪を駆動するモデルで、2ドアでリアにエンジンを置き後輪を駆動する「fortwo」とはコンセプトも成り立ちも別物だった。
しかし、今回のforfourはfortwo同様にリアにエンジンを置き後輪を駆動するモデルに生まれ変わり、本来のコンセプトに沿ったクルマとなった。
forfourが生まれた背景には“ルノーとの連携”がある。
既にご存知の方も多いだろうが、今回のforfourはルノーのトゥインゴとメカニズムの6~7割を共有している。
“ダイムラー謹製のRRパッケージ”を譲り受けたルノーでは、その一方でエクステリア・デザインには可能な限り「歴史的ルノー車のアイコン」を表現することに腐心したという。例えばヘッドライトは、歴代トゥインゴの流れを汲んだ愛らしくも強い目ぢからを備える造形。フロントグリルと前後ウィンドウの傾斜角は、かつてフランスの街を席巻した「5(サンク)」のそれをそれぞれ復元させた値だという。