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1300万円のAMG、さらに400万円プラスしたくなる差別化戦略

1300万円のAMG、さらに400万円プラスしたくなる差別化戦略

今回は、現行Mercedes-AMG C43 AMGに実際に乗って感じた「1300万円の満足」と「さらに400万円出してC63 AMGが欲しくなる未練」について話します。

C43 AMGは、2.0L直列4気筒ターボながら最高出力310kW、約421馬力、最大トルク500Nm、0-100km/h加速4.3秒という十分すぎる性能を持つAMGモデルです。実際に走らせると、加速力、高速安定性、ステアリングレスポンス、ボディの落ち着きは圧倒的で、普通のCクラスとはまったく別物です。

しかし、C43 AMGには不思議な“もどかしさ”もあります。電動ターボを搭載しているとはいえ、瞬間的にアクセルを踏み込んだとき、最大ブーストが立ち上がるまでにわずかな間がある。C43は48V系の電動ターボ。一方で上位のC63 S E PERFORMANCEは、リアモーターを備えたPHEVシステムを持ち、システム出力500kW、最大トルク1020Nm、0-100km/h加速3.4秒という別次元の性能を持ちます。

外観でも、C43 AMGとC63 AMGには明確な差があります。C43もAMGグリルや専用バンパーによって十分に特別感がありますが、C63はボンネットダクト、より過激なフロントバンパー、エアロダイナミクスパッケージ、専用バッジなどによって、さらに“上位AMG”らしい存在感を持っています。

つまりC43 AMGは、1300万円級の高級スポーツセダンとして大満足できる一台です。しかし同時に、C63 AMGという1700万円級の頂点を見せられることで、「もう少し出せばもっと凄いAMGがある」と思わされてしまう。これは単なるグレード差ではなく、メルセデスAMGの非常に巧みな価格戦略、商品階層設計、そしてプレミアムアップセルの仕組みだと思います。

C43 AMGは本当に速い。十分すぎるほど高級で、十分すぎるほどAMGです。
それでもなお、C63 AMGへの未練が残る。
今回は、その「満足させながら上を売る」メルセデスAMGの戦略を、実際の試乗感覚から考えます。

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