ノンターボの軽ハイトワゴンで、山間部の高速道路を走るとどうなるのか。
今回試乗したのは、初代スペーシアギアのノンターボモデル。車両重量880kgに最高出力52馬力という組み合わせですが、高速道路で100km/hを維持しようとすると、ヘッドアップディスプレイのタコメーターは5500回転を超える場面もありました。
アクセルはすぐにベタ踏みとなり、パワーモードやCVTの高回転制御を使って、ようやく流れに乗っていくような加速感です。上り坂や高速道路を頻繁に走る人には、64馬力のターボモデルが適しているでしょう。
一方、走行性能のすべてが頼りないわけではありません。背が高く細身のボディながら、風に大きく煽られる感覚は意外と少なく、長いホイールベースもあって直進時の不安感は控えめでした。
足回りもしっかりとストロークし、乗り心地は軽ハイトワゴンとして十分。上下方向の後揺れは残りやすいものの、大きく怖い動きはありません。
コーナリングでは、イン側のタイヤも接地させながら四輪を使って穏やかに旋回します。速さを追求する車ではありませんが、軽い車体と足回りの動きを感じながら走ると、意外な安定性と奥深さが見えてきます。
発売当時160万円台という価格に、広い室内、アウトドア風のデザイン、優れた使い勝手、必要十分な走行性能を詰め込んだスペーシアギア。高速道路を走るならターボを選びたいところですが、基本設計の完成度は高い一台でした。
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